3人が本棚に入れています
本棚に追加
「だからお兄ちゃんが保護されたって聞いたときは本当に嬉しすぎて嬉しすぎて…状況がわからないまま私はお母さんとお父さんとお兄ちゃんのいる病院へ急いだの。」
####################################
{杏奈視点}
今車でお兄ちゃんがいる病院に向かっている。
やっと…やっとお兄ちゃんに会えるっ!!
「いーちゃんとばしすぎじゃない?」
「何言ってるんだ!渚が見つかったんだぞ!!ちんたら走ってられるか!!」
「いーちゃんったら…でもなーくん本当に見つかったんだね…グズッ」
お母さんは泣いていた
お父さんも隠しているようだが涙目になっていた。
そして私は…
「ヒックッ…グズッ…お兄ちゃぁん…」
大号泣。
「ほらあーちゃんそんなに泣かないの。なーくんびっくりしちゃうよ!」
「わかってるけどぉ…うれしくて…グズッ」
「あーちゃん…グズッ」
「泣くのはそれぐらいにして笑顔で渚におかえりっていってやるんだぞ!」
「うんっ!」
そして走ること数十分…
「ここだな…」
すごく大きい病院についた
受付の女の人にお父さんが話をすると、女の人は少し困った顔をして案内図を渡された。
「…精神神経科」
お父さんはそういった。
お兄ちゃんはせいしんしんけいかというところにいるみたい。
意味は分からないけど早く会いたい!
「いーちゃん…」
お母さんはお父さんの一言を聞き、すごく不安そうな顔になった。
「…いこう」
案内図に書いてある通りにいくとナースさんがいっぱいいるところにつき先生らしくき人が出てきた。
「渚くんのご家族ですか?」
「はい!渚は!」
「病室はあちらです」
先生が指差したところには個室があり、たしかに〈狭間 渚〉と書いてあった。
あそこにお兄ちゃんがいる!!!
最初のコメントを投稿しよう!