3人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい、次はそこのお前らだ」
「ヒッ…」
「おい!!聞こえねぇのかクソ餓鬼!!!!」
バキッ
「グハッ…!」
大柄な男に殴られ人形のように横たわる子供
「俺らの命令が聞けない奴は殴り殺す…いいな?」
「ヒック…」
「グズッ…」
「ママァ…」
「…………」
*************************************************************************************
ピピピッピピピッ
「…ん…」
カチャッ
目覚ましを止めた
見慣れない天井だ…
「あぁそうだ…今日から新しい家か…」
周りをみると段ボールだらけの部屋に勉強机、テレビ、本棚といった家具が適当に置かれている景色だった。
「下降りるか……ツッ…」
口の中が痛む…
昨日の喧嘩の時のか
自部屋を出て階段を下りてリビングに入ると、キッチンでご飯を作っている女性の姿と、
椅子に座ってコーヒーを飲んでニュースを見ている男性の姿が見えた。
「ああ、なーくんおはよう!よく眠れたかな?」
キッチンの女性は俺を見るなりそう言った。
「…まあそれなりに」
「そっかよかった…」
俺の適当な返事に安堵の表情を浮かべた。
「おはよう。渚、コーヒー飲むか?」
次は男性から声をかけられた。
「いや、今はいいや」
最初のコメントを投稿しよう!