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あれから2年ほど経つが、家族との溝が深まることはなかった。
「やることねぇな…なんか食欲もないし、寝るか」
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適当にダラダラ過ごし、起きてはゲーセン、起きてはゲーセン、の毎日
あ、そういば途中で変なやつらに喧嘩売られて喧嘩したっけか
まあそんなくだらない毎日を送っていると登校日前日まできた。
今日は高校に行かなくてはならない。
明日から登校するのに、制服だのバックだの取りに行かなきゃいけないらしい。
「だりぃ…」
郵送で送れよそのくらい
ったく
そんな愚痴をこぼしながら、学校の住所を検索したナビ情報を見ながら歩いてると徒歩15分ほどで高校についた。
近っ
普通高校とかって電車で行くんじゃないのかバンッ!!
何かが思いっきりぶつかってきて、その人物共々倒れ込んだ
「痛っ!」
「あぁぁぁぁ!!!ごめなさいぃぃぃ!!!」
体の痛みに耐えながら顔をあげると、栗毛で髪の毛の長さは肩ぐらいの中学生らしき女の子が慌てた様子で倒れていた。
先にこちらが立ち、手を出すと
「こちらがぶつかったのに優しいんですね…ありがとうございます!」
いやまあこっちも携帯ガン見してたしな…
「いえいえ。大丈夫?」
俺がクッションになったような倒れ方だったから怪我はないと思うが、一応聞くのがマナーか?
「莉理香(リリカ)は全然大丈夫です!」
莉理香っていうのか
「あんか勢いでぶつかってきたんだから急いでるんじゃないの?」
「……ん?…………あぁぁぁぁぁ!!!!!!!そうでした!!!日直だったんだぁぁぁ!!すみませんこれで失礼します!!!」
日直という仕事を思い出したらしく、全力疾走で高校に入ってった。
ん?高校になぜ…
あ、そういえばおばさんが中等部もあるって言ってたな…
中等部の子か?
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