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家に戻るとちょうどおじさんが仕事に出かける時だった。
「渚か。学校に荷物取りに行ってたのか!」
「制服とかその他色々」
「渚。その…なんだ…うん…普通の学校に通うのは初めてなんだから、苦労もあると思うががんばれよ!!」
「いーちゃん!それ明日言うセリフじゃない?笑」
「それもそうだなしーちゃん!笑 じゃ、2人とも行ってくるよ!」
いーちゃんとはおじさんのこと
狭間 勇美(イサミ)
しーちゃんとはおばさんのこと
狭間 滴(シズク)
チュッ
おばさんもおじさんも相変わらずだな
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「はぁー…」
ベットに倒れこむ俺
やっぱり気まずくなってしまう。
おじさんとおばさんと話していると、色んな感情が湧き出してくる。
罪悪感と嫌悪感。
俺は息子であって息子ではない。
体は本人でも中身が別だから。
この家に戻ってきてほしかったのは俺じゃない。
記憶を失う前の俺だ。
必要とされてるのは俺じゃない。
記憶を失う前の俺だ。
おじさんもおばさんもすごく良くしてくれる。
だが、それと同時に辛くなる。
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「…ん…」
あれから寝てしまったみたいだ。
時間を見てみると10時過ぎ
一時間ちょっと寝たのか。
「湾岸いくか」
重い体を起こし、ゲーセンへむかった。
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ゲーセンにつくとまっすぐ湾岸のコーナーへ行った
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