ふたつ花

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ふたつ花

 どんなに敬愛すべき人でも、人は神様にはなれない。  そんな当たり前のことにさえ気付けなかった、幼すぎたあの頃の『私』。  人は神様にはなれない。  けれど、人を信じたいと願う心はなお尊く美しい。  私が私をあきらめたとき、見えたものこそ愛でした――。 *    *    *
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