4人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
宇宙飛行士のAさんという男性から聞いた話である。
Aさんは宇宙に長期滞在していた。
そこは国際宇宙ステーションで、地球の周回軌道上にある有人施設だ。
そこで様々な化学実験をおこなうのがAさんの任務だった。
そんな宇宙開発にたずさわる科学者だが、実は人に言えない秘密があった。
Aさんは幽霊が見える霊媒体質だったのだ。
子どもの頃から時々、幽霊に悩まされていた過去がある。
もちろん科学の最先端にあるNASAには言えない。
そんな霊媒体質のAさんが、宇宙ステーションで実験をしていたときのこと。
キューポラという実験施設の天窓から、眼下を流れゆく地球を眺めていた。
「それは何度眺めても感動する光景でした」
青と白のコントラストが目にも鮮やかな地球を見ながら、しばし感動に浸っていたときだ。
窓の外になにかが漂っているのが目に入った。
最初のコメントを投稿しよう!