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……以前、優の家でくつろいでいた時の事を思い出した。ほんわか、明るい色や優しい色で構成されている。ピンクや黄色やどれも淡い優しい色が多い。
「りっくんバイト大変だね。大丈夫?無理しないでね。」
「ありがとう。大丈夫だよ」
「そっかぁ。りっくん私疲れたー」
「う、うん」
い、いやあのその…大丈夫っていうのは一応言うやつで本当はちょっと疲れてるし…
「ねぇ、足揉んで」
きた…
「…俺も揉んで欲しいんだけど」
俺のお願いを華麗にスルーしながら優は、有無も言わさず俺の太ももに寝転びながら足を乗っけてきた。
「足の裏のツボ押してー」
「…優しく、してね」
冗談混じりに色っぽい表情と艶の含んだ声。指先を唇につけながら、こんな事を言う。
「はいはい…」
あからさまな溜め息と呆れた表情を浮かべても優は何もなかったかのように冷静になる。観念して俺はツボを押し始めた。
「あ、そこそこ。りっくん上手いね」
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