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特殊能力を発動した俺は……バッグを見ている優を自然に観察する。特殊能力を発動した俺の神経が研ぎ澄まされる。何度か気に入ったらしいバッグを手で持ったり肩にかけたりしていた。
その中で…俺は、見つけた。
「これも可愛いなぁ」
店内を一通り見て回り、反応が違うバッグがあった。話の内容というわけでもないが、同じように見えるバッグを持った時の表情、持ち方、でも俺だけにははっきりと違いが見える。感じる。
あれだ!あれが今、一番優が欲しいピンクのバッグだ。間違いない!店員と別のバッグの説明を聞いている隙を見て、値札を見た。
『¥200.000-』
ヤバイ…ヤバイヤバイ…
足りない足りない足りない!
大学生の俺にとっては超高額の買い物だな。
何でこんな時に限って貯金があんまないんだよ…
俺はかつてないバイトの超絶怒濤の連勤を覚悟した。
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