カウンターライフ

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 朝目覚めると【それ】は突然現れた、ベッドから崩れるようにして落ちた僕の頭上には、0000と書かれた謎の機械が無機質に浮遊していた。  一体いつからあったのか、昨夜は会社の忘年会に行き、それから先輩と二次会に行って、家に真っ直ぐ帰ったはずだ、大体こんな物が頭上にあったら、いくら酔っていたとしても、すぐ気づくはずだ。  それともまだ俺は酔ってるのか、あるいは夢の中……なはずはなかった、携帯を見ると信じられないほどの着信やメールがはいっている。  そのほとんどが先輩のメールだった。  益城  ドンマイ  笹川にフラれたぐらいで、そんな落ち込むなよ、今日会社来れそうか?あれだったら部長には俺が言っとくから  「あ…今日月曜か……」  僕は携帯を放り投げると、しわくちゃのスーツのまま家を飛び出した、鍵をかける事もせずに駅へと走った、途中何度か気にもとめていなかった、機械が動き出し、0000のカウントが0004まで進んでいる。
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