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「んでそっからはさぁ!業務課のみんなで大騒ぎよ!笹川がとうとう嫁に行っちまったぁ~!!なんて泣きだす奴もいて仕事どころじゃなかったよ全く!」
僕は仕事終わりにいつも行く居酒屋で、先輩達と祝勝会をしていた、さっきから話題は笹川の事だけで、二時間以上話している。
「だいたいなぁ!お前があんな告白とも言えねぇやり方で、あんな可愛い子と付き合えるのがおかしんだよぉ!」
「それは僕もわかってますよ……殴られる覚悟もしてました……それなのに付き合えるなんて…」
「なに、にやついてんだよ!」
途端に先輩達から叩かれる。その日は散々笹川祭りだった、きっと先輩達も笹川の事が、可愛いかったのだろう。
家に帰りつくと、頭上の機械の事を思い出した、僕はあの時の笹川の反応、そしてカウンターが進んだ事をきっかけに、これが何なのか分かった気がした。
きっとこれは僕の事が気になっている人の数、つまり好意をもたれた回数をカウントしているのだ。
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