ああいう事してみたい【未完】

4/4
前へ
/64ページ
次へ
 「あの!」  「何だい?」  「これってゲー「黙れ!!!」  いつの間にかバスが到着していたが、僕は突然怒鳴られたせいで硬直した、が少しわかったような気がした。新人はチームがどうとか言っていた、それはつまり到達直前の人間から、謎の答えや報酬だけを、どんな手を使ってでも奪おうとする者がいるはず、しかも数が多ければなおさら有利だ。おばあさんはそんな僕に警告してくれたのだろう。  そして、察しの悪い僕でも確信した、僕はゲームに参加している、それに到達直前なのだ。おばあさんに軽く一礼し、道路を渡り、その店のチャイムを鳴らした、もちろん三回だ。  すると鍵が開いた音がした、恐る恐る開けてみると、中は木造のカウンターが六席ほどあり、何年も放置されていたのか、テーブルも埃だらけだ。逆にカウンターの一番奥にある、黒電話は今にも鳴りだしそうなくらいに光沢がある。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加