第2章 人類誕生

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第2章 人類誕生

天界の「花鳥風月」 それが見られる限り、宇宙は均衡を保てている「証」…。 それは巨大なる生物が地球を支配した時も、 五聖の役割は変わらなかった。 やがて、地球は氷漬けの時期に突入する。 根源神であるアメノミナカヌシノミコトは、 カミムスヒ、タカミムスヒと今後の地球について話し合った。 せっかくの美しい星故、 ただ生物が誕生し、衰退していく繰り返しではつまらない、 と思われたようだ。 そこで『造化三神』は 自らの姿形に限り無く似たモノを創ろうと思い立った。 自由意思を与え、美しいばがりでなく醜いものも創り、 光と影が混在する物質界を創り上げた。 そして男と女を創り出した。 西洋で言われる、アダムとイブに同じである。 神は彼らを「人間」と名付けた。 そして五聖に命ずる。 「人間を地球に栄えさせ、根付かせよ」 と。 五聖は益々、多忙を極めていった。 神の命令は絶対だった。
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