花炎繚乱奇譚～光華爛漫～

～序章～

アメノミナカヌシノカミは、
この宇宙・ひいては世界の森羅万象全ての均衡を保つ為、
陰陽五行にエネルギーを分け、聖霊を創り出した。

水・木・火・土・金。
この五つにエネルギーを分け、その一つ一つに命を吹き込む。

そして『五聖』の彼らに「宇宙の均衡を保つ事」を任せた。

五聖はお互いに持ちつ持たれつ、
生かし合い、補い合い
適度な距離でバランスを保つ。
決して特定の者に深く想い入れたり、
またその反対に激しく仲違いする事を禁じた。

彼らが少しでもバランスを崩せば、
たちまちに宇宙は消滅してしまうのだ。

故に、理性的・冷静・合理的である男聖にその全てを任せた。

かくして宇宙は創り出されていったのである。