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第1章 陰陽五行聖霊
神が世界を創りし時、
宇宙の均衡を保つ為、
エネルギーを五つに分け給うた。
水・木・火・土・金。
このエネルギー一つ一つに命を吹き込み、
『聖霊』を創り上げた。
水があらゆる命を生み出し
木が命を育み
火が命を栄えさせ
土が命を根付かせ
金は命の痕跡を残す。
聖霊達は互いに支え合い、補い合い、
生かし合い、
常に一定の均衡を保つ事を義務づけた。
決して、特定の聖霊に深く思い入れたり、
激しく対立したりする事を禁じた。
彼らがエネルギーの均衡を崩せば、
宇宙は消滅の危機に晒されてしまう為である。
故に神は、理性的・冷静・合理的である男聖に
全てを任せた。
女聖達には、
彼らが紡ぎ出した命を見守り
サポートする役割を与えた。
水を司る聖霊は『水鏡』(すいきょう)
木を司る聖霊は『花香』(はなが)
火を司る聖霊は『火焔』(かえん)
土を司る聖霊は『産土』(うぶすな)
金を司る聖霊は『瑞玉』(ずいぎょく)
彼らは常に一定の均衡を保っていた。
保たねばならなかった…。
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