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「うっ……
うがっ……」
死を予感させる苦しみを浮かべ、痙攣する体が椅子ごと床へと倒れ込ませた。
「あら?
あなたどうしたの?」
毒物を食べて死ぬ、状況を見れば妻が仕込んだ以外に考えられない、それが私が考えた報復だ。
散々蔑み馬鹿にして……
お前は殺人者になるんだ!
私の死ぬ姿を見てもがけ、苦しめ!
毒物の苦しみの中、私は必死で嫌味な笑顔を作って、私以上に苦しむ妻の顔を見てやろうと顔を上げた。
「なっ……」
妻は平然としたまま携帯電話を弄っていた。
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