5/20
前へ
/20ページ
次へ
「私が帰ったら『人間違いでした』とでも言い逃れるつもり? そんなことはさせないわよ? えぇ、一緒に待ってあげるわよ」 「なっ? か、帰って! 警察呼びますよ?」 「あははっ! 呼べるもんなら呼んでみなさいよ! 困るのはそっちでしょう?」 「――っ、いいから帰って!」 「るさいわね、絶対帰らないわよ? あんたを地獄に落としてやるんだから!」 「……」 もう、あ然とすることしか出来ない。 藤堂課長はきっと来るだろう。 多分車だから10分でちょいって感じかな? 「少し若いからっていい気になって! うちの主人が本気にすると思ったの?」 その間、この罵声を聞き続けないといけないの? あたし、そんな悪いことしたかなぁ。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

456人が本棚に入れています
本棚に追加