第4話

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「はあ……」

課長に家まで送ってもらって、ベッドに倒れ込む。

まだ、ほんのり頬が火照ってるのが分かる。

帰りの車の中、あたしと課長はずっと話してた。

勿論、日経株価の話なんてしない。

基本は仕事の話なんだけど、それでも楽しかった。

「仕事が楽しいなんて……」

嘘だ。

課長と一緒の仕事が楽しい。

褒めてもらえるのが嬉しい。

たったそれだけで明日も頑張ろうなんて思えてしまう。

「単純、だなぁ」

そうつぶやきながらも、あたしの口元は緩んでる。

「さ、お風呂でも入ろ」

そして、明日も明後日も、あたしは会社に行って仕事をするのだ。