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「彼女にプレッシャー与えてどうすんの。あー、気にしなくていいから。こいつがプレゼンするんだし、こいつが困ったら笑ってりゃいいのよ」
「そんなっ」
「大丈夫ですよ、問題なんて一切起きませんから。誰がチェックしてるんだと思ってるんですか?」
ぽんっと、肩を叩かれるとあたしの心臓はゆっくりといつもの動きを思い出すように静かになっていく。
「ならなんで連れてきたわけ?」
「後学のためです」
「へぇ」と緒方課長が口にすると、会議室のドアが開けられた。
「それでは順番にプレゼンをお願いしたいと思います。こちらとしては……」
始まるプレゼン。
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