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「はっ、初めてのプレゼンだから一番いい靴を履いてきたんですっ!」
そう説明すると、藤堂課長も緒方課長も一瞬沈黙して──。
「くっ、ははっ! あなたらしいですね」
「ぷはっ! 穂積ちゃん、めっちゃ面白いんだけど!」
二人に思いっきり笑われてしまった。
そんな二人につられてあたしも「へへ……」と笑いそうになったんだけど、藤堂課長の手が腕から離れて、その指には光るものがあって、あたしは笑いそこねてしまった。
「でも、本当によく頑張りましたね」
そっとあたしの頭を撫でてくれる藤堂課長の手は暖かくて、やっぱり嬉しくて仕方ないのに、ほんの少し寂しい。
「そんじゃ、帰って結果を待ちますか。どう思う? 藤堂」
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