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だって、言わないと破裂しちゃいそうだったから。
「……君は何を」
「好きです、課長」
「酔ってるんですね? そこでお水を」
「好きなんです。どうしても好きなんです」
「穂積さ」
このままだと、きっと死んじゃうから。
あたしは両手を課長の首に回して背伸びして、彼にキスをした。
それは一瞬のようで永遠にも感じる長さ。
車のライトが目に触れて、あたしはそっと唇を離した。
同時にゆっくりと目を開ける。
課長は、少し驚いた顔をしてたけど、すぐにいつものように冷静な顔を取り戻してた。
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