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課長を見れば思い出してしまうだろう。 こんな気持ちのままじゃ新しい恋なんて絶対無理だし、きっと仕事にも支障をきたす。 と言うか、藤堂課長の下で働くなんてきっと無理。 そうなれば会社は辞めるしか無いわけで、でもそれはこの恋を続けても同じことなんだと気がついた。 もしも、このまま課長と不倫してそれが奥さんにバレたら、あたしは会社を辞めることになるだろう。 課長は……、経歴に傷付けちゃうけどあれだけのキャリアがあるんだから、会社だってクビにはしないだろう。 奥さんとは、別れちゃう……? と、そんなことまで考えてあたしはクビをフルフルと振った。 もしも、愛情がもう無いならこの写真はまだダンボールの中で部屋に飾られる、なんてことはない。
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