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わかってる。 奥さんが一番で、あたしはその下。 これは浮気とか不倫とか言われるもので、人として絶対やっちゃいけないこと。 あたしは昼メロに出てくるような悪者で、奥さんは可哀想な主人公。 世の中にはこんな話どこにでもあるし、珍しいことじゃない。 なんて、全部言い訳。 だってどうしようもないんだもん。 好きって気持ちが消えないどころか、考えれば考えるほど大きくなっていく。 もう会えなくなる、なんて嫌だから。 「もう、考えるのは止めよう」 あたしはそうつぶやいて、冷たくなったコーヒーを飲み干した。 すると底の方に溶け切らなかった砂糖が残ってて、すごく甘くて笑ってしまった。
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