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「とりあえず、カップを片付けようかな?」 置きっぱなしの課長のカップと、飲み干したあたしのそれを持ってキッチンへ。 それらを洗って棚に片付けた。 とたんに、「ぐう」と鳴るあたしのお腹にまたしても笑ってしまった。 こんな深刻な状況なのに、身体は素直だ。 「そういえばシャワーも浴びてないなぁ」 だからといってここでシャワーを浴びるわけにもいかないから、あたしは家に帰ることにした。 課長のマンションの鍵を持ったまま。 きっとこの判断は課長の思惑とは違うはずだけど、もう考えるのは止めた。 家に帰って、まずはシャワーを浴びて着替えた。 「あー、お腹空いた!」 時計を見ればもうすぐお昼だ。 そう言えば、課長も朝ごはん食べてないよね? 会社に行くって、夜まで仕事かな? お昼は食べるところ困らないと思うけど……。
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