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「優秀な部下を持つと、なかなか大変なんです。ここの部署はその危機感もなさすぎるというか、その意識改革からスタートなのでやることが多すぎまして」 「……すみません」 なんか、会社にいるみたい。 「でも、整理整頓をいつも口にする課長らしくないですよね?」 「はい?」 でも、ここは会社じゃない。 それに今は上司と部下でもない、はずだから。 「赴任して数ヶ月立つのにまだ自分の荷物も整理出来てないなんて、あたしのこと言えないんじゃないんですか?」 あたしがそう反撃すると、ぐっと言葉をつまらせる課長。 こんな課長は滅多にどころかこの先見ることはないかもしれないと言うくらいレアだ。 「だから、これからはあたしがちょっとずつ荷物をほどいてあげます」 そう言い切るあたしに、課長は「え?」と声をあげた。
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