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昨日の夜、確かにあたしは酔ってたけど、全部鮮明に覚えてるし、あたしの中でこの記憶が消えてしまうことはないだろう。 「……だって、課長は、忘れたいでしょう?」 でも、あたしとのことは課長にとって後悔の対象にしかならないはずだ。 「昨日の言葉は、全部嘘?」 その言葉に、あたしは課長と目を合わせてしまった。 「あれは……」 嘘だと言ってしまえばいい。 酔ってたからって、あたしはただのビッチなんだって思ってくれたらすべて丸く収まるはずーー。 「……うそ、じゃない」 なのに、あたしの口からは勝手にそうこぼれてしまった。 「好き……、あたしは、課長が好きです」 もう酔ってなんか無いのに、コーヒーで酔えるはずがないのに。
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