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まだ「やる」とも言っていないあたしを置き去りにして、緒方課長はオフィスに戻っていった。 「……まいっか」 藤堂課長と緒方課長は同期で仲がいい。 それに藤堂課長にやれと言われればあたしはやらないといけない立場だし、こうして定時でまっすぐ家に帰るよりいいかもしれない。 「あー、なんかネガティブ! 今日はステーキにしよう!」 晩御飯の献立を決めて、あたしはまだ明るい外へ足を向けた。
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