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土曜の朝、あたしは裸のままベッドにいた。 あたしのウエストにはアキさんの腕が巻き付いていて、あたしはまるで抱きまくらだ。 「何時……?」 寝起きのせいか、少しかすれた声がハスキーでドキッとした。 「えと、まだ7時です」 「……起きないと」 「え? 今日は土曜日だし――」 「東君の仕事ですが、週明けには提出しないと」 「会社、ですか?」 少し落胆した声でそう言うと、アキさんは「すみません」と困ったように笑った。 「でもここにいても構いませんよ? 帰るのは夕方になると思いますし」 「ならっ、ダンボールの荷物を片付けます!」 アキさんが居てもいいっていうからには、今日もここには誰も来ないんだろう。 だからそう言うと、「助かりますけど、適当で構いませんから」と、苦笑いだった。
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