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もしかして、あたしが帰るのを期待したんだろうか?
なんて、ネガティブシンキング。
「よし、片付けよう!」
アキさんが会社に出かけて、あたしは腕まくりをした。
アキさんが帰ってきたのは、7時を少し過ぎた頃。
「アキさん、おかえりなさい」
玄関のドアが開くなりそう言うと、アキさんは一瞬驚いた顔をして、それから「ただいま帰りました」と答えてくれる。
驚いた顔は見てないふりをして、あたしはアキさんに駆け寄った。
「結構片付きましたよ? あと、ご飯も出来てるし、お風呂もオッケー、どれからにします?」
「凄いですけど、もう一つ選択肢が足りないのでは?」
「……それ、言わせたいですか?」
「えぇ、とっても」
ちょっとだけ意地悪なアキさんに「もうっ!」と吠えて、それからキスをした。
二人でご飯を食べて、片付けも一緒。
一つのベッドで二人で寝て……。
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