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そこまで考えてあたしは首を振って、その後コーラを一気に飲み干して、大きなげっぷを出してしまった。 「もう真由ちゃんったら」 みやびちゃんに笑われて、あたしも自分のバカさ加減に少しだけ笑えた。 そんなこととは裏腹に、緒方課長の仕事は順調でパソコンからソフトシステムまで一括発注の受注が取れたらしい。 「真由ちゃんってばあげまん?」 「……年がバレますよ? ってか、せめて幸運の女神とか言い方ないんですか?」 緒方課長はあたしのプレゼン資料良かったと褒めてくれるけど、その基礎を教えてくれたのは藤堂課長だ。 厳しかったけど、確実にあたしのものになってる。 あたしが幸運の女神なわけじゃない。 全部、アキさんのおかげだ。
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