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「そんなわけで、次の仕事なんだけど」 「悪いですが、穂積さんは私のアシスタントですよ」 「藤堂、課長……?」 緒方課長から引き離すように腕を引いて、藤堂課長がそういった。 って、ここは緒方課長のオフィスで、藤堂課長がこっちに来ることなんてなかったのに――。 「おいおい、藤堂。真由ちゃんの意思は無視するわけ?」 「彼女の意思の問題ではありません。前回前々回と彼女を貸したのだから、返してもらいましょう」 「なら、正式にこっちに移動を申し出ればいいわけ?」 「それこそ彼女の意思を無視してると思いませんか?」 「そうかなぁ」 二人の視線があたしに注がれる。 「あ、あの、あたしは……」 なに、この状況?
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