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差し出されたのはのど飴で、それを受け取ると緒方課長は「話は明日な?」とうちのオフィスを出て行った。 「話ってなんだ?」 「そんなのわかんないよ」 「ってか、お前緒方課長の仕事手伝ったって?」 「うん、緒方課長のアシさんがインフルで休みでね」 「んー、藤堂課長もだけどさ、緒方課長はもっと止めとけ。お前絶対泣くはめになるから」 「……バカじゃない?」 一瞬、反応が遅れたのはもう泣いた後で、図星だったから。 「俺だったら泣かないけど、どう?」 「バカ」 「結構本気なんだけどな」 「え?」
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