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でも、どんなに泣いても胸が痛くてもあたしは死ぬことなく次の日の朝を迎えた。 「ひどい顔……」 鏡に映る自分にそう言って、メイクを始める。 メイクをすれば多少ましな顔になってあたしは一息ついた。 外に出ればまだ梅雨空であたしは傘を広げた。 もしもあたしが今学生なら、今日も明日も休んだだろう。 そして、満足するまで泣いて泣いて、涙が枯れたら学校に行く気になったかもしれない。 だけどあたしは社会人だ。 失恋くらいで会社を休む、なんてもしかしたらあたしくらいかもしれない。 それにしても2日続けて無断欠勤なんて出来るはずもなく、あたしは出社した。
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