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「さて、どうしましょうか?」
定時を過ぎたから、会議室前の廊下もざわついてる。
「えと、あたしはもう大丈夫っていうか」
「その顔で? 説得力ありません」
「……」
確かに、目は腫れぼったいしメイクは完全に落ちてる。
「もう少し君が聞く耳を持てば、こんなことにはならなかったんですよ?」
……確かに、ちゃんとアキさんに確認すべきでした。すみません。
結局、泣きまくってぼろぼろのあたしを、アキさんは「今日だけです」と、一緒に定時で上がって車で送ってくれることになった。
「でもですね、もっと早く全部話してくれたら、あたしだって」
助手席で拗ねるあたしにアキさんは「はぁ」と大きくため息をついた。
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