483人が本棚に入れています
本棚に追加
今夜は一緒に飲みたかった。
だって、多分今日は特別な記念日になるはずだから。
「カンパーイ」
二人でぶつけるのは缶ビール。
だけど、どんな高価なシャンパンよりも美味しく感じる。
「ほら、食べなさい。痩せすぎです」
「はーい、あ、アキさんビール持ってくるね?」
ピザも届いて二人でくっついて食べて飲んで、こんな楽しい夕食なんていつぶりだろう?
「ソースがついてますよ?」
アキさんがそう言って、あたしの口元をぺろりと舐める。
それが合図。
ふわりと重なる唇、何度も重ねると段々深くなって、お互いを求め合うように舌を絡めた。
「ひゃんっ! あっ……」
耳たぶを甘く噛まれて、甘い声が漏れる。
最初のコメントを投稿しよう!