君と見る花火

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君と見る花火

「あっつーい!」 日本の夏らしく、毎日がジメジメと蒸し暑い。 しかも最高温度が34度とか、もう正気でもいられないくらいだ。 「そのわりに、真由ちゃんってば最近ご機嫌さんねぇ」 「そ、そうかなぁ……」 「そういえばサトちゃんが花火大会の日にコンパするって、真由ちゃんに言っといてだって」 「……」 行けない。行けるはずがないし、行く理由もないのだけど……。 「まだお仕事忙しいの?」 「そうでも、ないかな」 「なら、まだお祓い行ってないの?」 「う、うん……」 これは嘘じゃない。 「うーん、もしかしてもう独りで生きていくって決意しちゃった?」 「そんなこと、ないけど……」 正直、みやびちゃんになら言ってもいいんじゃかいかなって思った。 あたしが、アキさんと付き合ってるってこと。
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