君と見る花火

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思わず叫んで、あたしは店内の視線を集めまくってしまった。 「まぁ、真由ちゃんたら大胆ねぇ」 「……」 ころころ笑うみやびちゃんに、ほんの少しだね殺意が芽生える。 ここは小さな喫茶店なのだけど、ランチタイムなものだからそれなりの人が入ってるというのに。 「ってか、驚かないんだ?」 ずっとみやびちゃんには「もう恋愛は懲り懲り」と、コンパも断ってたくらいなのに。 「うん、だって知ってたもの」 「え?」 「いつになったら教えてくれるのかしら? って思ってた」 「え? え? なんでっ!?」 もしかして、アキさんと一緒のとこを見られたとか?
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