1674人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「だって真由ちゃんってば隠し事出来ないタイプだもの。ここ最近の真由ちゃんって、妙にウキウキしてたり、そうかと思えばいきなり落ち込んでたり。こんな時は決まって恋愛にハマってるもんね」
「……」
えと……、全然自覚無いんですけど?
「でもいつもなら全部話しちゃうのが真由ちゃんなのに、今回はどうしたのかな? って心配してたの。もしかして、また不倫?」
「ちっ、違うし!」
慌てて否定すると、みやびちゃんはニコリと笑って「そう、良かった」と人参のグラッセを口に放り込んだ。
「でもずっと忙しかったし、コンパにも参加してないのにどこで知り合ったの?」
「えーと……」
「もしかして社内の人?」
「う、うん……」
「そっか。あ、東君?」
「違う! あり得ないし!」
「そう? そんなことないと思うんだけど」
力いっぱい否定するとみやびちゃんはまた「うーん」と考え始めた。
最初のコメントを投稿しよう!