11 交差する夜

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「とにかく、このままムウ神殿まで連れて帰って様子を見たいんですけれど……」 「……けれど?」 「ティアリ様が王宮から居なくなれば、騒ぎになるでしょうね……」 「そっか」 「……」 「いや、大丈夫。私が王宮へ行って母さんに話して来ます。何か上手い事言って……」 「上手い事……?」 「ラメ……えぇっと神官長様、心配しなくても大丈夫ですよ」 「無理に名前で呼ばなくてもいいです……何か、心配ですね……」 「神官様、そんなこと言っていられないでしょう?……ナルディ、一緒に王宮へ行こう!」 「えっ?私もご一緒していいんですか?」 「そうだアフメス殿。王墓はどうでしたか?何か、心境の変化など?」
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