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フェルキアと侍女は、水場から寝室へと戻った。
「少し休まれてから、お召替えを致しましょう。フェルキア様がお訪ねになる旨、私が伝えて参ります」
「……」
侍女が部屋を出て、フェルキアは一人、ベッドに戻った。
冷めたスープを横目に、ひとり、お腹に手を当てた。
どうすれば良いのか分からない
自分が傷つくか
ラタルナ様が傷つくか
どちらかしか、無い
いつか迎えに行くと言った
ジュセルは来てくれるだろうか
その時が来たら
私は―――――――
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