19 最後の審判へ

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蛇行した大行列は、ゆっくりと神殿に向かっている。 「ルーヤ様。聖剣ってご存じですか?」 アフメスがルーヤに問いかけた。 「聖剣……」 「聖剣って、不思議な力があるんです」 「はぁ」 「持った人の心とか、想いを反映する」 「私は弟のジェフラーに刺されたんですが、弟の剣は私の物と同じ聖剣のようなんです」 「?」 「刺された時から傷が痛まなくって……不思議でしょう?」 「……」 「私、死んだなんて実感無いんです」 「聖剣……弟の想い…?」 ルーヤは、しばし思索にふけった。 「……アフメス王子。ダメ元ですが、ジェフラー王子を秘儀に参加させましょう。希望はあるかもしれない」
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