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「私が、何ですって?」
ナルディはエルメセスを睨んでいる。
「いや別に」
「お二人の前で私の悪口を言うなど……あんまりです!」
「まあまあ。これは言葉の綾でね…」
「言い訳ですっ!お父様!」
「では、失礼しました」
エルメセスは逃げるように退室した。
「ちょっと、まだ話がっ…」
ナルディもエルメセスを追いかけて行った。
部屋に残された夫婦は、顔を見合わせた。
そして、今日初めての笑顔を交わした。
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