27 王女の行方

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ヨークは難しい顔をしている。 「いけません。これをオープンにしたら、あなたはファラオから責任を問われますよ」 「……」 「ファラオはしたたかな方ですから。あなたの失脚を謀る可能性だってある」 「このパピルスの文字は、ヒッタイトの物のようですが……言語から言えば、ミタンニも同じような文字を使います」 「ミタンニ…?それで、何て書いてる!?」 「どうやら、暗号の様です」 「内容は?分からないのか?」 「……」 「宰相。私、少し気に掛かることがあるのです」
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