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「え…?」
(そう言えばリシアは、私にも接触を……大国と裏で手を組もうとしている?)
ヨークは自身の考えを披露した。
「リシアはヒッタイトとエジプトの間に戦争を、起こそうと考えているのでは?」
「何のために?!」
「簡単ですよ。ヒッタイトは第1皇子の即位が目前に控えてる。第2皇子を帝位に就けるためには、第1皇子の失脚を謀らなければならない」
「戦争さえ起こせば、そのチャンスはいくらでもある。第1皇子に指揮を取らせて負ければ良い。そして敗戦の責めを負って失脚」
「そう上手くいくか?それに自国の敗戦を望むなど…」
「かなり危険ですね…負け方が重要だ。一歩間違ったら……しかし裏でミタンニと手を組んでる。後ろ盾はある」
「ま、これは私の妄想に過ぎないのかもしれません」
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