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二人はすぐにテントから出た。
テントの外には、数人の兵士の姿があった。
「……」
(罠…?テントの中は、あれは死体か!)
ジェフラーは舌打ちした。
(伝染病かもしれない…あの荷物も……中身は治療のための薬か、あるいは毒…)
(毒なら、我々の触れる所に塗ってあったかもしれない…!)
ジェフラーは更に考えを巡らせた。
「!アフメス。敵の得物には、毒が施してあるかも…」
「分かってるって。荷物の中身は、毒だろう。匂いで分かったよ」
(ただの盗賊じゃないな……何者かの差し金か…)
兄弟は慎重に剣を抜くと、背中合わせになった。
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