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「さあ…」
「えっ?!」
しばし沈黙が続いた。
「いや、何か意見を下さいよ!」
ヨークはしびれを切らした。
「通常、外交文書は共通言語のアッカド語で作成される。しかし実際は、北の言語は複数あって……どれかに該当するんだろうが…」
「そんな事、分かってますよ!あなたを頼ってわざわざメンフィスから来たのに!」
ヨークは期待した答えが得られず、苛立ちを見せた。
「ヨーク、読めない文字の羅列を暗号だと決め付けるのは性急過ぎやしないか?そう、だな……まぁ、私が思うに……」
「??」
「わざわざ読めないような文章を置いて行った……その事が何を意味するかだ」
「うん」
「秘密の文章は……」
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