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退屈な午前中の座学が終わり、午後は武術の訓練と、神殿でのお勤めがある。
武術の訓練と言うより、実際は軍隊の訓練だ。
アフメスは神殿から離れ、訓練所に毎日足を運ぶ。
青年以上の志願兵の訓練所だが、驚いたことに、なぜかワセトが入所していた。
ワセトは特待生として、訓練に参加させてもらっているという。
アフメスは親友の存在に喜んだが、すぐに実力の差を見せつけられる事となった。
ワセトの体格の良さに加え、元々の素質があったのかもしれない。
更に訓練所に寝泊まりし、朝から晩まで稽古に励んでいるため、アフメスが再びワセトに勝つ日はもう来ないのかもしれない……
「アフメス!今日も懲りずに来たか」
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