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22 すれ違い
医務室の二人は、静かに見つめ合っている。
ティアリは気になっていたことを聞いた。
「ラメス。あなた、ケガしてるの？」
「あぁ。これはね…」
「？」
「あなたじゃないと、治せないかもしれない」
「？？……どういう事？」
「…そうですね。キスしてくれたら治るかも…」
「！！」
（絶対にウソだわ。急に調子に乗りだしたわね）
戸惑いを見せたティアリだったが、先刻からの夫の態度には不満を抱えていた。
（顔を見たら、抱きしめてくれると思ってたのに…どうして触れてもくれないの……）
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