5 晩餐のワナ

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5 晩餐のワナ

大広間  薄暗く広い空間に、絵が描かれた巨大な柱が数本、それから階段が見える。  食事は丸テーブルに置かれ、数種類のパンに肉、ブドウなどの果物。  大きな壺には、飲み物が入っているようだ。  まっすぐ正面を見た。  玉座に座った女王らしき人物が見える。  遠くて表情は読み取れない-- 「ファラオ。遅くなりまして申し訳ございません」 ティアリが深々と頭を下げた。 「……よいのです。今日は客人があるとのこと。お前たちを待っていたのです」 女王が口を開いた。 大広間には十数人の老若男女が椅子に座っていて、誰がアクティーか分からない。 アフメスは部屋じゅうを見渡した。 エリホルスは相変わらず鳥を連れている。 「ファラオ、彼がアフメス王子ですよ……そうでしょう?」 アフメスに視線を移し、エリホルスが言った。
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