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27 王女の行方
宰相はパピルスを差し出した。
「私には読めなくて。あなたなら分かるでしょう?」
「ん?これは……」
ヨークはパピルスを広げた。
「ティアリが居なくなった。部屋にこのパピルスと金塊が残されてた」
「え?居なくなった!?」
「出所は分かってる。ヒッタイトのリシア……そのパピルスは、ヒッタイトの言葉が?」
「え?う、ん……」
「王女をさらって一体何になる!?王女をさらわれてエジプトが黙っているとでも?いや、先に攻撃させて、戦争の口実でも作るつもりなのか…」
「ちょっと、落ち着いて下さいよ」
「これが落ち着いていられるかっ!?一体何のために……どうしたら……とにかく、ファラオに報告しなければ」
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