2 アフメスのお父さんって・・・

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アフメスの両親がテーブルで話をしている。 「・・・今日アフメスは大会で優勝したらしいわよ。さっきワセトから聞いたの」 「そうか・・・いつか優勝すると思っていたよ」 「それで優勝の報告にムウ神殿へ行ったらしいんだけど・・・大丈夫かしらね」 「ムウ神殿へ?・・・あそこは先代の王の、いわく付きの神殿だ。何事も無いといいが・・・」 (何・・・?よく聞こえない・・・) アフメスは聞き耳を立てた。 「ねえ。そろそろ本当の事を話すべきじゃないかしら。あの子ももう大きくなったし・・・」 「!?お前何を言うんだ!本当の事を話してどうなる・・・王妃さまから言われたのを忘れたのか?これは私たちだけの秘密だと・・・」 (・・・?何を言ってるの?) アフメスは背中が寒くなるのを感じた。 「それはそうだけど・・・何も知らないままなんて、かわいそうじゃないかしら・・・それにあの子には特別なオーラがある。普通ではないわ」 「王の後継者は王宮に沢山いるじゃないか。あの子は危険な目に遭わないよう、平穏な家庭で育って欲しいと。王妃さまはそう願って、こんな田舎町の私らに預けて下さったのだから・・・」 「ただいまぁ!」 アフメスはわざと大声を上げて家に帰った。
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